資料の言葉そのものを検討したいときと、資料の内容を自分の議論に組み込みたいときでは、適した書き方が異なります。ここでは同じ一文を使って、直接引用とパラフレーズを比較します。どちらを選んでも、他者に由来する内容の出典は必要です。

比較に使う架空の資料

以下の資料Dと例文はすべて説明用の創作です。実在の研究ではなく、課題の参考文献として使うことはできません。資料Dの第2段落に「資料室は、利用者が希望する時間帯を把握するため、予約用紙に希望時刻の記入欄を設けた」と書かれているとします。あなたはこの資料を実際に読んだという設定です。資料には利用者数、満足度、学習成果についての情報はありません。

種類例文確認点
原文資料室は、利用者が希望する時間帯を把握するため、予約用紙に希望時刻の記入欄を設けた。そのまま使う場合は、引用部分を明確に区切る必要がある。
不十分な言い換え資料室は、利用者が望む時間帯を知るため、予約用紙に希望時刻の記入欄を作った。一部の単語だけを変更し、構造と表現の多くを残している。独立したパラフレーズとして扱わない。
直接引用資料D第2段落は「資料室は、利用者が希望する時間帯を把握するため、予約用紙に希望時刻の記入欄を設けた」と説明している。原文を区切り、出典と位置を示している。実際の課題では指定様式に従った完全な引用情報が別途必要。
パラフレーズ資料D第2段落によれば、新しい予約用紙では、利用者の希望時間を記録して把握できるようにした。情報を組み直して説明しつつ、出典を残している。実際の予約が希望どおりになったとは述べていない。

資料名と段落番号は教材用の仮置きです。特定の引用スタイルの完成例ではありません。現実の資料では、著者、日付、書誌情報、必要な位置情報を確認し、授業で指定された形式に従ってください。ページ番号がない資料に架空のページを作ってはいけません。

言葉を残す理由があるか

「希望時刻」という表現と「確定時刻」の違いを論じるなら、原文の言葉を直接引用する意味があります。その場合、引用の後で違いが議論にどう関わるか説明しましょう。長い引用を使う際は、引用符だけでなくブロック引用の規則も確認します。

単に予約用紙の変更を紹介するなら、要点を自分の文で説明する方法も選べます。ただし、文を変えても出典が不要になるわけではありません。参考文献一覧だけでなく、どの内容がその資料に依存するかを本文でも明確にします。

パラフレーズの確認手順

  1. 前後の文脈を読み、資料が述べている範囲を理解する。
  2. 原文から一度目を離し、自分の段落に必要な内容を説明する。
  3. 原文と照合して、対象、時期、目的、確実さが変わっていないか確認する。
  4. 出典を表示し、指定様式に必要な情報を整える。

この手順は単語の置換を自動的に適切な転述にするものではありません。例えば「新用紙によって全員の希望がかなった」という文は、原資料にない結果を追加しています。言い回しを変えても証拠不足は残るため、削除するか、実際に読んだ別の根拠で検討し直します。

すでに原文に近い下書きがある場合

まず、原文の言葉が必要か判断します。必要なら正確な直接引用として区切り、出典を付けます。内容だけが必要なら意味を理解し直して説明を組み立て、出典を残します。変更前後を保存し、変更理由を「一致率の調整」ではなく「引用範囲の明示」や「意味の保持」として記録しましょう。

原資料を確認できなければ、その箇所は未確認とします。二次資料を通して知った情報は、元資料を読んだように書かず、指定された間接引用の方法を確認してください。不明点は教員や図書館員に相談します。

根拠と次の作業

Oxfordの剽窃・引用ガイド(英語)は、借用した言葉や考えの出典を明らかにする原則を説明しています。参照日:2026年11月1日。同大学の制度上の規則を、すべての大学の共通規則とみなさないでください。資料Dと比較手順は本記事の教材です。

全体の準備に戻る際は提出準備ガイド(英語)も参照できます。Turninは独立した提出前レビューのブランドで、Turnitin公式サービスではありません。本記事はスコアや評価結果を保証しません。