本の中で以前の研究を知っても、その研究自体を読んだとは限りません。読書メモでは、実際に参照した資料と、その資料が紹介する原著を分けます。ここでは原著を入手できない状態と、後で入手して読んだ状態を、一つの架空例でたどります。
この練習で使うAPAの規則
APA Style公式の二次資料ガイド(英語)は、間接的な引用を控えめに用い、可能なら原著を読むよう案内しています。このAPAの場面では、文献一覧に載せるのは実際に使った二次資料です。本文では原著と二次資料を通した経路を示し、原著の年が分かれば含め、不明なら作りません。参照日:2026年11月1日。ページは第7版の8.6節を示しています。別の様式を指定された課題では、その要件に従ってください。
実在しない資料で読む経路を確認する
以下の著者名、年、資料はすべて教材用の創作です。実在の出版物や課題に使える参考文献ではありません。あなたはAokiによる2022年の教材を読みました。その教材は、図書館の貸出案内の変更をMoriの1993年の著作に帰属させています。Moriの原著はまだ入手できず、前後の文脈や正確な表現も確認していません。
不適切なメモ:「Mori 1993を読了。原著で貸出の改善を確認」。これは読んでいない資料へのアクセスを装い、変更の紹介に効果まで加えています。二次資料に案内変更の説明があっても、改善効果の証拠とは限りません。
経路1:二次資料だけを読んだ場合
修正したメモは「Aoki 2022を実際に読んだ。Mori 1993はAoki経由でのみ把握。原著の入手は未解決。案内変更が紹介されているが、効果は未確認」とできます。Aokiの該当箇所の実際の位置も記録します。位置情報が分からなければ、推測でページを埋めず未確認とします。
練習用の本文は「貸出案内の変更はMoriに帰属されている(Mori, 1993, as cited in Aoki, 2022)」と表せます。英語の接続表現は公式APA例の構造を示すために残しています。著者名の組合せは本記事の創作であり、Moriの原文引用でも、直接読んだという主張でもありません。日本語で提出する場合は授業が求める表記や言語上の扱いを確認してください。
このAPA規則では、一覧には実際に読んだAokiを載せます。完全な書誌情報は、現実に用いた資料の種類と確認済みデータから整えます。この教材は架空の出版社、ページ範囲、DOIを提供しません。未読の原著を自分が参照した資料として並べないでください。
経路2:原著を入手して読んだ場合
題名を見つけたりファイルを入手したりしただけでは不十分です。対象の著作と版かを確認し、関係する箇所を前後の文脈とともに読みます。架空例の続きでは、Moriが案内の変更を説明しているものの、効果は調べていないと確認できたとします。限定した変更の説明は直接裏づけられますが、効果の問いは残ります。
メモを「原著を入手し、同一性と該当箇所を確認。変更は確認、効果は未調査」と更新します。その読解に基づき本文と指定様式の引用を直します。自分で読んだ資料を示すことは、必ず原文をそのまま引用するという意味ではありません。Aoki独自の解釈も使うなら、その帰属は残します。ファイルを見つけただけで間接経路の表示を消してはいけません。
提出前に経路の整合性を確かめる
- どの資料を実際に読んだか、主張ごとに分かるか。
- 別の著者の要約を原著の正確な言葉として示していないか。
- 未入手の原著と不明な情報が、未確認のまま明示されているか。
- 原著を読んだ後の本文、文献一覧、メモの経路が一致しているか。
原著を得られない場合は、間接引用で十分か、主張を外すべきかを課題要件に従って判断します。似た題名だけで同じ資料とは決められません。個人のメモと閲覧制限のある資料は安全に保管してください。
二つの経路は資料へのアクセスの変化を記録するもので、解釈の正しさを保証しません。原著を読んだ後も、主張がその箇所に支えられているか確かめ、不確実さを残します。
次の作業
提出準備ガイド(英語)で、この確認を全体の推敲に組み込めます。Turninは独立した提出前レビューのブランドで、Turnitin公式サービスではありません。この教材はスコア、学術的判断、提出物の受理を保証しません。